最近、足腰が弱くなり歩行が思うようにできなくなりました。コロナも大きく影響しました。
かつて、真宗会館の日曜礼拝、毎週木曜日は午前に別館で湯崎野宗智先生の茶道教室へ。これは二十年間つづきました。午後は冨岡秀善先生の婦人の集い、聖典講座などに出席しました。懐かしく思い出されます。その頃は自分の足で行けることの有り難さなど思ったこともありませんでした。現在、85歳。4年前に夫が亡くなり一人暮らしです。これから先、どのような形で聞法をしていくか、大きな課題です。
地区会はあきば会に所属していましたが、都心まで行く自信がなく自宅沿線の坂戸の「歎異抄に学ぶ会」に唯一、出席しています。次回も行けるかしらと思いつつ無事帰宅すると玄関で「南無阿弥陀仏」お念仏申します。真宗会館の日曜礼拝は、YouTubeでお参りしています。居間でお参りでき暑いこの頃、ありがたいことです。
宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年、立教開宗八百年慶讃法要もYouTube配信で一部ですが参拝しました。時代が移り、この様な恩恵にあずかり感謝です。でも実際に自分で足を運べて同朋の方たちと話し合いをしたい気持ちが本音です。かなわぬものとなりました。
先日、こんなことがありました。エアコンが不調で居間の冷房が効かないのです。助言してくれる人がいて居間の気温が下がるように居間に続く仏間の襖を閉めました。夕方にお仏飯を供えに仏間に入ると締め切った仏間は大変な暑さです。仏花も元気がありません。お内仏のまわりはいつも気配りしていたつもりだけれど、仏間の暑さに私の本性を見た思いで落ち込みました。お念仏申している身であっても我が身が可愛いという己を知らされました。その後、居間のエアコンを新しくしてつづく仏間もしのぎやすくなりましたが、この一件は自分を知る良い機会でした。当てにならない自分を知らされました。
そのような私を「大悲無倦常照我」(聖典207頁)。しみじみと味わいました。併せて、そのことに気づかせていただいたのも如来さまのはたらきであったのです。
南無阿弥陀仏
城北地区会 釈浄有 佐々木順子