本部通信 2014年5月
一、ごしょう(後生)の一大事 いのち(命)のあらんかぎり ゆだん(油断)あるまじき事
(意訳)後生の一大事は、命のあらん限り、油断してはならぬ。
一、仏法(ぶっぽう)よりほかに 心にふかく入(い)る事(こと)候(そうら)わばあさましく存(ぞんじ)候(そうらい)て すなわちひるがえすべき事
(意訳)後仏法以外の事で、心に深く入ることがあったら、あさましいことだと思って、すぐに捨て去らねばならぬ。
一、ひきたつる心なく おおよう((大様))になり候わば じんぢゅう((心中))をひきやぶりまいるべき事
(意訳)こんなことではいけないと、心を引き立て努力する精神が乏しくなり、放逸懈怠な大様な心になったなら、その心中を引き破ってゆかねばならぬ。
御旧跡巡拝
4月22日~24日にかけて、北陸方面御旧跡巡拝を行い、16名の会員及び本部長、事務局総勢19名が参加しました。
このたびは、井波別院、城端別院から、蓮如忌を迎える吉崎御坊に足を運び、また途中には、五箇山で一泊。赤尾道宗開基の行徳寺にて、お朝事のお勤めをさせていただきました。
旅行二日目の23日 午後7時半頃、京都から約240㎞の行程をお輿にのって吉崎へ御下向されてきた蓮如上人の御影が東の別院本堂に安置され、正信偈の同朋唱和、真宗会館でも御なじみの相馬豊師(金沢市道因寺)が御法話をされました。
三日間、天候にも恵まれ、どこへ行っても桜や水芭蕉の花に迎えられるという、すばらしい旅でした。
本願寺第5代の綽如上人以来、本格的に教線が北陸方面に拡大していき、本願念仏の教えが爆発的に民衆に受け入れられていった過程と、そのスケールの大きさを目の当たりにした巡拝旅行でした。