本部通信 2015年7月
さて、このたび4月より東京真宗同朋の会の事務局を担当させていただくことになりました、達 顕信(たつ あきのぶ)と申します。出身は、北海道夕張郡にあります光明寺というお寺です。本部通信という場を借りてご挨拶申しあげたいと思います。
2年前の5月に東京宗務出張所の書記補を拝命いたしました。それからはや2年が過ぎ、今年で3年目となります。様々させてもらいましたが、東京真宗同朋の会を担当するのは初めてのことでして、4月よりいくつかの方面会にもお邪魔させていただきました。方面会それぞれに色があり、皆様方の聞法をする姿を見て、久しぶりに刺激を受けさせてもらい、大変ありがたく思います。
3年目とはいえ、なにぶん始めてのことばかりですので、皆様には何かとご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、一生懸命頑張りますので、これからよろしくお願い申しあげます。
最後になりますが、私の好きな先生の一人に坂木恵定という方がおりますが、その先生が書かれたものの中(『それでいいがや』坂木恵定仏教随想集)に
お浄土というと我々の考えでたどり着ける様な処やとみんな思うておる。~中略~ところがそれは人間の考えであって、その人間の考えが行き詰ってどうにも出来ん様になったときに見えてくる世界がお浄土なんです。~中略~人間のこうしてああしてという、そんなもの持っとる間見えて来ん世界なんです。そんでわしらが一番落ち着けるのは、この絶望のときに見えてくる世界なんですね。~中略~余裕のある者が仏法とかお浄土とか娑婆とか言うておっても、それはみんなそらごとなんです。
(『それでいいがや』絶望よりの蘇生62頁)
とあります。長く引用しましたが、私の好きな名文です。どうぞ、よろしくお願いします。
(達)