仏教に限らず、誰かが誰かにとっての心の依り所となる言葉を発し続けている。そんな数々の言葉を多くの方に届けたい。そのようなことから、今年の1月より真宗会館で発行している「言の葉カード」。私自身もこの取り組みに関わり、とても素敵な言葉に出遇ったので、ここで紹介させていただきます。
「1人でいると孤独感2人でいると劣等感3人でいると疎外感」
藤場芳子氏(石川県・常讃寺副住職)
真宗会館「お彼岸法要」より大勢でいると、仲間に入れていないような気がして、気を使うことに疲れてしまって、逃げ出したくなります。
でも誰かと2人でいると、相手の素敵なところが目について、自分と比べてしまって、悲しい気持ちになります。
そうして「1人でいるほうがいいや」と1人になると、今度は寂しくなります。
まさにこれまでの生活で感じてきた、私のわがままな、でもどうしようもなく感じてしまう気持ちを言い当てられたようでした。
藤場さんはこの言葉に「あなたはあなたのままがいい」と付け加えたそうです。日常生活では、「あなたはあなたのままでいい」ですが、仏さまは「あなたはあなたのままがいい」と願われています。皆それぞれに光っているのだということ。
言の葉カードは毎月更新されます。私は、カードをいつでも眺められるよう、ファイルに入れてコレクションしたり、家族や友達に気に入った言葉のカードを渡したりしています。様々な使い方があると思いますので、ぜひ皆さんも有縁の方へ“言葉”を届けてみてください!
言の葉カードは、真宗会館にに常時設置している他、お寺や各親鸞講座でも設置しています。
HPもありますので、ぜひご覧ください!
http://kotonoha.shinshu-kaikan.jp/
(東京真宗同朋の会事務局 舘欣子)